寒い時期は結露によって補聴器の音が出なくなる!?原因と対策
2017/9/26 火曜日 13:59:56 香椎店|個別ページ|コメント (0)|カテゴリ:香椎店のブログ
皆様こんにちは。
リオネットセンター香椎の渡部(わたなべ)です。
今回は、これから寒くなる時期に発生する耳かけ型補聴器の、
音が出なくなる(出にくくなる)トラブルと、
その原因と対策についてご紹介させていただきます。
■冬場、耳かけ型補聴器から音が出ない時がある!?
寒い時期は、耳かけ型補聴器から音が出なくなる事があります。
「電池は新品と交換したばかり」
にもかかわらず音が出ないという場合は、
「補聴器のチューブ内の結露」が原因である可能性が考えられます。
写真:本体と耳せんの間の音を通すチューブに
結露が発生した耳かけ型補聴器(写真中央)。
■結露の原因
補聴器を使用される方の体温や、お部屋の暖房によって
耳かけ型補聴器のチューブが温められます。
チューブが温められた状態で、暖房の無い部屋や外に出ると、
外気温との温度差によってチューブ内に結露が発生します。
そして、結露が集まりチューブ内に水の膜が発生する場合があります。
その水の膜がチューブ内を通る音を遮ってしまう事となり、結果として
・音が出ない
・音が小さくなる
・音がぼやける
などの症状が発生します。
写真:チューブ内部に、結露によって水の膜が発生。
■対策:チューブ内の水滴を除去する
1.耳かけ型補聴器からチューブを外す
2.ティッシュペーパーの先をねじり尖らせる
(※尖らせたティッシュがチューブに入らない場合は、ティッシュの2枚重ねを1枚にした後、先を尖らせると良いかと思います)
3.ティッシュをチューブ内に入れ内部の水分を吸い取る
4.水分を取った後は、チューブを耳かけ型補聴器に付け直す
以上の対応により、耳かけ型補聴器から音が出るようになるかと思います。
また、チューブ内の水分の除去には、ティッシュ以外にも、
・チューブに息を吹きかけ水分を飛ばす
・チューブを手で振って、遠心力で水分を飛ばす
などの方法もあります。
■結露の予防
結露を予防する専用のチューブがあります。
防滴(ぼうてき)チューブといいます。
チューブ内に糸が付いており、その糸が
内部の水分を吸収し、チューブ内の水の膜の発生を抑えるという仕組みになっています。
写真:防滴(ぼうてき)チューブ
現在9月下旬ではお部屋で暖房を使用する機会は少ないと思いますが、
暖房を使う時期になりますと、結露が発生しやすくなると考えられます。
特に、外気温が10℃以下になる時期は要注意です。
電池を新品に換えたばかりなのに音が出ない!
夏場はこんなこと無かったのに!
という場合は、耳かけ型補聴器のチューブ内の結露が原因かもしれませんので、
対策や予防等、ご検討お願い致します。
詳しくは、お近くのリオネットセンター各店までお問い合わせ下さい。