日本ネイリスト界の先駆者、八巻昌子(やまきまさこ)さん。トップネイリストとして活動する一方でネイルアートの技術を応用して、リオネット補聴器フラワーセレクション八巻昌子限定モデルのデザイナーとしても活躍。
“いつまでも若々しくキレイでありたい”そんな女性のお客様のことを考え、日々技術を磨く熱い想いをお伺いしました。

ネイルの世界に入られたきっかけは?

写真:八巻 昌子様
ネイルテクニカルスクールYAMAKI学長
nails atelier YAMAKI代表

八巻 昌子様

きっかけは、20歳のときハワイで出会ったネイルアート。爪に描かれたヤシの木、南国の花にとても感動して「この仕事がしたい!」と思いました。小さい頃から絵が好きで、中学・高校と美術学校に通っていましたが、ネイルの知識はゼロでしたので、帰国後まだ数少なかったネイルの学校に入学しました。

エアブラシとはどのような技法なのでしょうか?

写真:エアーブラシ

圧縮空気で塗料(絵の具)を霧状にして吹き付けて色を塗ったり、絵を描いたりする方法です。
車の塗装などもエアブラシを使っていますね。でも車の塗装用に使用するエアブラシとは大きさなどが異なっていて、ネイル用ではニードル先端が0.2mmの小さいものを使用しています。美術学校では絵を描いていたのですが、エアブラシは筆ではできない「ぼかし」「グラデーション」や色を重ねての表現ができるところが魅力ですね。

ネイルに施術するのと補聴器にするのとは勝手が違うのではないでしょうか?フラワーセレクションで一番ご苦労されるところはどのようなところでしょうか?

写真:八巻 昌子様

私の場合は、全ての爪10本を同じようにアートすることはあまりありません。施術では、目の前にお客様がいますので、色やデザインなど、確認しながら進めていくことができます。毎回お客様と一緒にデザインしていく感じでしょうか?
たくさんあるサンプルの中からお好きなデザインを選んでいただくこともありますが、人それぞれ爪の大きさ、長さも違います。また、爪10本のそれぞれの大きさも違いますので、お客様に選んでいただいたデザインと全く同じようにはできませんが、最初のイメージを崩さないようにアートしていきます。

写真:花が描かれた補聴器ケース

一方補聴器のアートでは、全て同じ位置に同じ色、グラデーションも同じようにしなければなりません。同じようにアートするのはかなり難しいですね。
エアブラシで吹いたあとUVコーティングを施しますが、塗装のラメにより表面にでこぼこが出来てしまいます。そこで花の上は粘性の高いコーティング液で、そのほかは粘性の低いコーティング液でコーティングし凹凸を無くし滑らかになるようにします。またフラワーセレクションで使用している補聴器のケースは2枚が重なって一組になっているので、それぞれのケースに施したコーティングの厚さが異なっていたり、合わせ目にコーティング液が流れていくとお互いをピッタリ合わせることが出来なくなります。ペインティングだけではなく、コーティングにもかなり神経を使い、気を抜くことができません。

デザインが思い浮かぶのはどんなときですか?CDを聴いたり絵を見たりインスピレーションを受けるものはありますか?

つねにアンテナを張り巡らせてはいますね(笑)
雑誌・広告などもかなり参考になります。「ハッ」とさせられる色の組み合わせ、妖艶な色使いや美しいグラデーションなどなど。繁華街やデパートへ出かけるのも、流行を感じるのに必要ですね。

フラワーセレクションのテーマは「花」ですが、なぜ花をデザインされたのでしょうか?

女性にとって「花」は永遠のテーマです。花以外のテーマとして「ハート」も思い浮かびましたが、「ハート」はこの世に現存するものではないので、それを表現するより実際目に触れることができる「花」をテーマにしました。

写真:花が描かれた補聴器

八巻先生の手で施された補聴器が販売店を経由してお客様の手に渡って行くわけですが、お客様に向けてのメッセージがあれば聞かせてください。

写真:八巻 昌子様

本当は、お買い求めいただいたお客様の目の前で、お客様ひとりひとりのお好みに合うようにデザインしたい気持ちです。この気持ちを込めてお作りいたします。
ひとつひとつの作品は自分の子どものような存在です。もし街でフラワーセレクションを装用している方を見かけたら嬉しくて思わず抱きつくかもしれませんね!(笑)

先生ご自身のネイルをデザインするときは洋服に合わせてネイルの柄を選んで描くのですか?それともネイルに合わせて服を選ぶのですか?

服に合わせてアートしているかなぁ?
結婚式、パーティなどのイベントがある場合は、着て行く服に合わせてデザインしていますし、その後も爪にアートは付いていますので、普段着る服の事も考えてデザインしています。

ネイルアートをされていて、一番嬉しいことはどんなことでしょうか?楽しい瞬間は?

エアブラシアートの場合は、色と色を重ねて色を表現しています。だいたい「こんな色になるのかなぁ」と予想はつきますが、思いがけない色に出会えたとき、想像以上の遠近感が出来たときは嬉しくなりますね。

数々の大会で優勝されるなど、すばらしい成績を残されていますが、大会に出すデザインと、お店で施すデザインは違うのですか?

写真:八巻 昌子様

まったく違いますね。大会でのデザインはかなり複雑で、爪の長さもものすご~く長いです。
お客様は、そこまで複雑なものは求めていませんね。だいたい3週間に1度はお直しをしますから、どんなに手が込んで複雑なアートでも3週間の命…(笑)

爪によって長持ちするとか、そうでないものとかがあるのでしょうか?

爪がとっても薄い方やトラブルがある方は別ですが、生活環境による影響が大きいと思います。毎日何時間も家事をされる方とまったくされない方では爪にかかる負担が違います。何もしなければ負担がかかりませんので長く持ちますよね。
私のお客様の半数は家事をなさっていますが、水仕事の時は、ゴム手袋を使ったり、こまめにクリームを塗ったりと指先に気を使っていらっしゃいますので、すぐに取れてしまうことはないようです。

ネイルアートも一般的に認知されるようになり、競合店も多くなってきたと思いますがそんな中で心掛けていることはどんなことでしょう?

「確かな技術で真心込めたおもてなし」にプラスして、毎回お客様の「期待以上のもの」を差し上げられたらと思っています。

八巻先生にとってエアブラシとは何でしょう?

ネイルアート、絵画など、色々なことを経験してきましたが、その中でもエアーブラシは大好きな自己表現のひとつです。