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リオン株式会社営業技術課熊沢義徳さん
久々の開発者インタビューに登場していただくのは、リオン株式会社営業技術課の熊沢義徳さんです。デジタル補聴器が主流の今、調整に欠かせないのが調整ソフト「リオネットセレクタ」です。バージョンアップした「リオネットセレクタNEO」の生みの親である熊沢さんに色々とお話を伺いました。
リオネットセレクタとは?

『販売店スタッフとお客様を「聞こえ」の絆で結ぶツール』と位置付けております。私共は来店されたお客様にご満足いただけるフィッティング(補聴器調整)を支援できる調整ソフトを目指し、日々開発に励んでおります。
子どものころから何かを作るのが好きでしたか?

「はい!」と素直に言えますね。
“子供は親の背中を見て育つ”という諺がありますが、過去を振り返れば「なるほど」と思います。
専業農家の実家には、農耕器具(トラクターや耕運機など)が色々あって、機械いじりが好きな父は暇さえあれば何かをいじっていました。その姿を見ていたせいなのか、自分でも何か作りたいと思うようになりました。
その当時、テレビではアニメや人形劇が盛んに放送されていて、それらのプラモデルが多く売られていました。“イマイ”のプラモデルをご存知ですか?サンダーバード1号~5号、ウルトラマン/スターウォーズシリーズの戦闘機など、キリがない位組み立てました。今思えば懐かしいですね。多分、同世代の方にはご理解していただけると思います。
その後も作りたいという欲求は収まらず、無線機器やアンプの組み立て、各ソフトウエアのプログラム設計、パソコンのパーツを集めてオリジナルパソコン組み立てもしましたね。
類は友を呼ぶのでしょうか?私の周りにも好きな方がおりまして結構おもしろかったですね。人生と共に常に何かを組み立てていた気がします。
一番初めに作ったリオネットセレクタはいつですか?
1995年頃にリオネットセレクタをリリースしたと記憶しております。その当時はパソコンも現在のように高性能ではなく、OSもMS-DOSというもので、昨今のWindowsのような華やかなものではありませんでした。パソコンの動作も遅く、調整するにも時間がかかって大変でした。販売店の皆さんからも「苦労した」という声を聞いたことを覚えています。
初期のリオネットセレクタとNEOを比べて一番変わった点はどこですか?

初期のリオネットセレクタにいろいろと機能を追加しておりますので答えが難しいですね。大きな追加機能と言えば、大切なお客様情報(顧客データ)がネットワークを利用して一元管理できることでしょうか。
パソコンも昔に比べると安価になったので、複数台を持つ販売店も増えました。ネットワークで繋がっていない時は、1人のお客様データが複数のパソコンに存在し、履歴が分かりにくかったのですが、今回のリオネットセレクタNEOではそれらを解決しています。今では当たり前になっているインフラですが効果は絶大です。お客様の補聴器調整に効果が期待されます。
セレクタを使用している販売店などの意見は取り入れますか?

もちろん!初期のリオネットセレクタにも、現場の皆さんの意見を取り入れていますよ。
例えば、「補聴器の特性の取り込み」機能があります。これは補聴器の買い換え時に初期調整の一部を簡略出来る便利な機能です。
リオネットセレクタNEOでは「複数のお客様の表示」、「複数の補聴器切替」など、現場の皆さんから頂いた意見や要望を反映しております。“現場の意見や要望がここまで直接開発サイドに届くのは、国内では弊社だけ!”と自負しております。
NEOの製作期間はどのくらいですか?
おおよそ3年です。新製品に合わせたリオネットセレクタ設計と同時に新リオネットセレクタを考案し、実現するのに時間がかかりました。
製作時に一番困ったことは何ですか?

一番苦労したのは、機能と使い勝手の両立ですね。現場の皆さんは今までのセレクタで慣れているので、操作面での大幅な変化は避けなければなりません。機能を付加したことを画面で一目瞭然にしながらも操作性は維持…。苦労しましたが目的は達成し、次世代調整ツールとしてまとめることができたと思います。
次に苦労したのは、安全面の問題です。個人情報を扱うわけですから、絶対的に安定した環境で運用されなければなりません。そこで採用したのが、Microsoft SQL Serverです。安定度も高く、今後も長く利用できると思います。
NEOが出来上がった時の気持ちを聞かせてください。

本当に嬉しかったと同時に、ホッと胸を撫で下ろした気持ちでした。
従来のリオネットセレクタに販売店スタッフから頂いた意見を反映させ、更に磨きをかけた補聴器調整ツールですので、多方面からの期待もありました。リリース時期が多少ずれ込みご迷惑をお掛けしたこともあり、リリースできた時には感慨無量でしたね。リオネットセレクタNEOの開発に携わってくれた技術スタッフ、アイデアを頂いた販売店の皆さん、支援してくれた皆様に深く感謝いたします。
販売店やお客様へひとことお願いします。
先にも述べておりますようにリオネットセレクタNEOは、『販売店スタッフとお客様を「聞こえ」の絆で結ぶツール』と位置付けております。今後も弊社の補聴器販売において、販売店スタッフ並びにお客様からご支援を頂けるように、開発を行ってまいりたいと思います。






